中級のフルートソロ曲まとめ/発表会やコンサートにおすすめ

中級者におすすめのフルートソロ曲(ピアノ伴奏あり)を集めました。
曲の雰囲気や難易度をまとめているので、選曲の参考にしてください。

こんな人におすすめ
  • 発表会に向けて中級の曲を探している
  • 無理なく吹ける曲を丁寧にやりたい
  • テクニックよりも音色や表現力にこだわりたい

このページでは、アルルの女「メヌエット」を中級()の基準にしています。

楽曲解説ボタンから、その曲の詳しい情報が見られます。
作曲者・演奏時間・楽譜・参考演奏をまとめてあるのでお役立てください。

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目次

やや易しい(★2.5)

落ち着いてチャレンジできそうな、やや易しい曲から紹介します。

5月のそよ風/メンデルスゾーン

難易度 
演奏時間 2分30秒
雰囲気 ゆったり、穏やか、温かい

中低音の穏やかなメロディーが魅力。
高い音は出てこず指も忙しくありません。曲がシンプルな分、音色や表情にこだわって演奏したい曲です。

舟歌/チャイコフスキー

難易度 
演奏時間 5分
雰囲気 ゆったり、物悲しい、しんみり

ゆったりとした物悲しい短調のメロディー。
ロシアの1年を月ごとに表した12曲を集めた作品集のうちの1曲で、舟歌は6月にあたります。

セレナーデ/ハイドン

難易度 
演奏時間 4分
雰囲気 上品、可愛らしい、明るい

『弦楽四重奏曲第17番ヘ長調Op.3-5』第2楽章にあたる曲を、フルート用に編曲したものです。
♭#が少ないので大変演奏しやすく、初級から中級の演奏者におすすめです。

マドリガル/シモネッティ

難易度 
演奏時間 2分
雰囲気 明るい、シンプル

ヴァイオリンのための小品として作曲されましたが、フルートでもよく演奏されます。
ニ長調の明るくシンプルな曲調。さらりと気楽に演奏したい曲です。

中級(★3.0)

アルルの女「メヌエット」と同じくらいの難易度の曲を紹介します。

アルルの女「メヌエット」/ビゼー

難易度 
演奏時間 4分
雰囲気 穏やか、明るい、名曲

“フルートと言えばこの曲”と言っても過言ではないほど有名なレパートリー。一度は吹いてみたい名曲です。
「シソシソ-ミシミシ-ソ↑」が難しいポイントです。ブリチアルディキイを使って演奏しましょう。

春の歌/メンデルスゾーン

難易度 
演奏時間 2分20秒
雰囲気 穏やか、麗らか、伸びやか

温かい春の日差しを感じるような穏やかな曲です。
フルートがよく響く音域で演奏できるので気持ちよく歌えます。

「歌の翼」による幻想曲/メンデルスゾーン

難易度 
演奏時間 4分15秒
雰囲気 明るい、伸びやか、変奏曲

のびやかに歌える明るいメロディーが人気です。変奏曲になっているので色々な表情を見せられます。

シチリアーノ/フォーレ

難易度 
演奏時間 3分40秒
雰囲気 儚い、物悲しい、ゆったり

イタリアのシチリア舞曲のリズムを用いた、陰のある儚げな音楽。寄せては返す波のような強弱が特徴的です。

精霊の踊り(妖精の踊り)/グルック

難易度 
演奏時間 6分
雰囲気 ゆったり、きれい、柔らかい、物憂げ

グルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』の中の1曲。
長調の明るい前半と、物憂げな後半。どちらも夢見るような柔らかいメロディーです。

長調の前半部分が書いていない楽譜も出版されています。詳しくは解説をご覧ください。

マドリガル/ゴーベール

難易度 
演奏時間 3分30秒
雰囲気 ゆったり、穏やか、きれい、抒情的

中低音の抒情的なメロディーが美しい小品。綺麗で流れるような曲ですが、明るすぎないところが大人っぽくてお洒落です。さすがフランス音楽。

アンダンテ ハ長調KV.315/W.A.モーツァルト

難易度 
演奏時間 6分40秒
雰囲気 ゆったり、穏やか、素朴、シンプル

ハ長調の明るく素朴なメロディーが親しみやすく人気です。中間部では短調に移り変わり、また長調に戻って終曲します。

メロディー/ノブロ

難易度 
演奏時間 5分
雰囲気 曲調の変化、気まぐれ、表現力◎

物思いに耽るような出だしから、流れるような美しさ、力強さと、次々に曲調が移り変わるのでフルートの色々な魅力が見せられる曲です。中級者に大人気の曲。

フルートとピアノのための14の小品Op.157b/ケクラン

難易度 
演奏時間 15分
雰囲気 色々な曲調が14種類

人と違う曲を選びたいなら1番おすすめの曲。1分程度の曲が14種類詰まった小品集です。どの曲もシンプルで難しくはないのですが、少ない音数の中にも不思議と味わい深さを感じます。
組み合わせ次第で演奏時間や難易度の調節ができます。

やや難しい中級(★3.5)

中級の域は出ないけれど、部分的にダブルタンギングがあったり、速い動きがあったりする曲を紹介します。

管弦楽組曲 第2番 ロ短調/J.S.バッハ

難易度 
演奏時間 20分
雰囲気 バロック、格式高い

組曲の内容
  • Ouverture(序曲)
  • Rondeau(ロンド)
  • Sarabande(サラバンド)
  • Bourrée I & II(ブーレ1・2)
  • Polonaise(ポロネーズ)
  • Menuet(メヌエット)
  • Badinerie(バディネリ)

格式高さを感じるバロックの名曲。中でもポロネーズとバディネリがよく演奏されます。
序曲とバディネリはダブルタンギングができた方が良いでしょう。

フルートソナタ ロ短調BWV1030/J.S.バッハ

難易度 
演奏時間 18分
雰囲気 格式高い、荘厳、バロック

バッハ作曲のフルート作品の中でも非常に有名なソナタ。古き良き、品のある楽曲です。
第1楽章はロ短調の薄暗い響き、第2楽章は光が降り注ぐようなニ長調のメロディー、第3楽章は足音が聞こえてきそうな躍動感があります。

ロンド ホ短調/F.X.モーツァルト

難易度 
演奏時間 6分
雰囲気 勇ましい、凛々しい、古典的

F.X.モーツァルトは、魔笛やフィガロの結婚で有名なW.A.モーツァルトの息子。
曲の冒頭にRisoluto(決然と)と指示が書いてあり、勇ましさや凛々しさを感じる曲です。

ロンド ニ長調 K.Ahn184/W.A.モーツァルト

難易度 
演奏時間 2分10秒
雰囲気 軽やか、躍動感、明るい

原曲はヴァイオリンのための楽曲ですがフルート用編曲も出版されています。
Allegrettoの軽快なテンポに乗せた爽やかで品のある曲。軽やかに駆け上がる音型がよく出てくるのでダブルタンギングは必須です。

ロマンスOp.7/デュラン

難易度 
演奏時間 4分30秒
雰囲気 穏やか、柔らかい、表情豊か

ニ長調の柔らかく伸びやかなメロディー。真心を込めて丁寧に吹きたいロマンチックなフランス音楽です。

アンダルーサ(祈り)/グラナドス

難易度 
演奏時間 3分30秒
雰囲気 民族的、情熱的、緩急あり

ピアノ曲『スペイン舞曲集』の中の1つ。エキゾチックで情熱的なテーマと、ひっそりと抒情的な中間部の対比が魅力的な曲です。民族色の強い音楽がお好きな方におすすめ。

スペインのセレナーデOp.150/シャミナード

難易度 
演奏時間 2分20秒
雰囲気 陽気、躍動感、異国情緒

スペインの音楽をもう一つ。こちらはアンダルーサと違って陽気でリズミカルな曲調です。
原曲はピアノソロですが、その後クライスラーによってヴァイオリンように編曲されたものが有名になりました。フルート用の楽譜も出版されています。

星のセレナーデOp.142/シャミナード

難易度 
演奏時間 5分
雰囲気 きらきら、可愛らしい、星空

星空が見えるような、きらきらと美しい曲。フルートはもちろんですがピアノパートも可愛らしくて素敵です。音域が広く、2オクターブの跳躍が何度か出てくるので少し大変かもしれません。

3つのロマンスOp.94/R.シューマン

難易度 
演奏時間 5分30秒
雰囲気 2楽章は美しくロマンチック

雰囲気の異なる3つの楽章からなり、シューマンらしく内省的な曲です。第2楽章だけを演奏することも多い作品。
技術的には難しくありませんが、原曲はオーボエのための作品なのでフルートにとっては音域が低く、楽器が鳴らしづらいと感じるかもしれません。

ルーマニア民俗舞曲/バルトーク

難易度 
演奏時間 5分30秒
雰囲気 民俗的、緩急あり、エキゾチック

6種類の短い舞曲からなる組曲。耳に残るハンガリー民謡の独特なメロディーが人気です。

踊る人形/ポルディーニ

難易度 
演奏時間 2分10秒
雰囲気 スタッカート、軽やか、明るい

楽しげに踊るようなメロディーが印象的なワルツです。指は難しくありませんが、ダブルタンギングは必須です。

Earth/村松崇継

難易度 
演奏時間 8分
雰囲気 旅、場面転換、堅苦しくない

「クラシックじゃない曲」をお探しの方におすすめ。“旅”がテーマになっていて、冒頭のテーマが次々に変化していきます。フルーティストの高木綾子さんが演奏して話題となり、今でもなお人気が衰えないフルートとピアノのための作品。

ウィンター・ジャスミン/ショッカー

難易度 
演奏時間 5分
雰囲気 冬、哀愁、寂しい、美しい

韓国のフルート奏者であるジャスミン・チェイのために作曲された楽曲。冬の静寂と孤独を表現した、美しいながらも哀愁漂う作品です。

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