《吹奏楽Flソロ》ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス

このページではフルートソロのある吹奏楽曲について解説します。
コンクールや演奏会の選曲にお役立てください。

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楽曲の詳細

タイトルウィズ・ハート・アンド・ヴォイス
作曲者D.ギリングハム
出版社C.アラン・パブリケーションズ(C. Alan Publications)
グレード4(中上級)
演奏時間9分30秒

吹奏楽コンクールでしばしば演奏される吹奏楽のためのオリジナル作品。
不安げな暗い雰囲気からスタートしますが、しだいに明るい音楽に移り変わり、活気に満ちたフィナーレを迎えます。

米国・ミネソタ州にあるアップル・ヴァレー高校の創立25周年を記念して作曲された委嘱作品。

作品の性格として大部分は祝福であるものの、曲は不安げに始まります。アップル・ヴァレー高校の創立時を表すかのように。
かつては建築家の頭の中に描いた単なるアイディア、もしくはスケッチでした。
校歌の小さな断片が曲の冒頭に聞こえてきます。曲の勢いが増し、重なり合い、音量も大きくなり、主題の最初の4音が劇的に提示されて冒頭部分が終わります。

一旦落ち着くと、叙情的なフルートのソロが登場します。
この新要素は、質の高い教育と芸術活動への取り組みにルーツを持つ新しい学校の「使命」の独自性を表現しています。
ユーフォニアムがフルートにこだまし、すぐに他の楽器も加わって、このセクションはドラマティックなファンファーレでクライマックスを迎えます。

これに続くのが、多くの不協和音と活発なリズムによる転換部で、この新しい学校に命を吹き込むという挑戦を示しています。
校歌(讃美歌)が輝かしく提示され、25年前のアップル・ヴァレー高校の献身を表現しています。

次のセクションは打楽器の不安なリズムをベースとするフーガで始まります。このセクションは明らかに、この高校の目標と使命に挑戦し続ける姿勢そのものです。
熱狂的で血気迫っていきますが、ほどなく平穏訪れます。この平穏は「校歌」の主題と「使命」の主題のマリアージュにより提示されます。

つまりは、この高校が生き残るためには「使命」を決して忘れてはならないのです。拡張されたフィナーレは、陽気に喜びに溢れ、劇的に活気に満ちた雰囲気で祝福されながら両方の主題が登場し、終わりを迎えます。

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フルートソロの場所

上記の映像だと、フルートソロは曲の前半(2:10)と中盤(5:50)の2か所にあります。
どちらも抒情的な美しいメロディーです。

楽譜

アメリカの出版社「C.アラン・パブリケーションズ」より出版されています。
輸入楽譜は国内に在庫が無い場合、取り寄せに2~4週間かかるので早めに準備しましょう。
(この曲は毎年コンクールで人気なので在庫あることが多いです)


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