無伴奏フルート・ソナタとして有名なアパッショナータ。
イタリア語“アパッショナータ”とは「情熱的」という意味です。
コンサートのレパートリーとしてもよく演奏されますし、コンクールやオーディションの課題曲に選ばれることもあります。コンクールの自由曲としても演奏されています。
目次
楽曲解説
日本語タイトル | ソナタ「アパッショナータ」嬰ヘ短調 Op.140 |
原語タイトル | Sonata Appassionata in F-Sharp Minor for Flute, Op. 140 |
作曲者 | ジークフリート・カルク=エラート(エーレルト) |
作曲年 | 1917年 |
演奏時間 | 4分30秒-5分 |
カルク=エラート(1877-1933)は、バルトークやエネスコと同じ時代に活躍したドイツの作曲家。
オルガンのための作品を特に多く残しています。
名前のスペルはKarg-Elertで、カルク=エーレルトとも呼ばれます。
ソナタと言うと3楽章構成の場合が多いですが、この曲は単一楽章です。
譜面には、ドイツ語で随所に指示が書いてあります。
特殊奏法は出てきませんが、「アパッショナータ」のタイトル通り、緩急の起伏が激しく吹き応えのある作品です。
楽譜の情報
この曲は国内外で色々な楽譜が出版されていますが、その中でもおすすめの2冊をご紹介します。
音楽之友社
無伴奏フルートの有名どころが詰まった曲集に「アパッショナータ」が収載されています。
無伴奏ソロの作品を色々と吹いてみたい方におすすめの曲集です。
アパッショナータは全4ページに渡るのですが、音楽之友社版は譜めくり無しで演奏できるようにレイアウトされているので使いやすさも魅力です。
国内版なら音楽之友社
目次を見る(タップで開く)
- エコー/オトテール
- 幻想曲第1番 TWV40:2 (『12の幻想曲』より)/テレマン
- 幻想曲第6番 TWV40:7 (『12の幻想曲』より)/テレマン
- 幻想曲第7番 TWV40:8 (『12の幻想曲』より)/テレマン
- パルティータ BWV1013/J.S.バッハ
- カプリチオ QV3:1.13/クヴァンツ
- ロンドーによるジグ/ブラヴェ
- ヴィヴァルディの春/ルソー
- ソナタ イ短調Wq132/H562/C.P.E.バッハ
- モーツァルトの歌劇『ドン・ジョバンニ』より「奥様お手をどうぞ」の主題による変奏曲/メルカダンテ
- 幻想曲第1番 op.38-1 (『3つの幻想曲』より)/クーラウ
- ブラーニーの木立/リンジー
- 風の歌 (『8つのサロン風エチュード』より)/ドンジョン
- エチュード第3番 op.15-3 (『24のエチュード』より)/アンデルセン
- パンの笛 (シランクス)/ドビュッシー
- パルティータ op.51/ラウバー
- 「誤謬」と「軽率」が矢を乱れ打ち… op.198-7 (『ネクテールの歌 第1集:アナトール・フランスの「天使の反逆」による32の小品』より)/ケクラン
- 勝者の笑い op.198-8 (『ネクテールの歌 第1集:アナトール・フランスの「天使の反逆」による32の小品』より)/ケクラン
- 星夜への哲学者の讃歌 op.200-17 (『ネクテールの歌 第3集:守護神への祈り、行列と踊りによる32の小品』より)/ケクラン
- アレグレット (アダム・エーレンシュレーゲルの戯曲『アラジンまたは魔法のランプ』のための音楽 op.34/FS89/CNW17 より)/ニールセン
- 子どもたちが遊んでいる (ヘルゲ・ローデの戯曲『母』のための音楽 op.41/FS94/CNW18 より)/ニールセン
- シャコンヌ (『30のカプーリス:無伴奏フルートのための現代的奏法による「パルナッソス山への階程」 op.107 より』)/カルク=エラート
- ソナタ・アパッショナータ 嬰ヘ短調 op.140/カルク=エラート
- ダイアフォニック組曲第1番/クロフォード=シーガー
- 密度21.5/ヴァレーズ
- 牝山羊の踊り H39/オネゲル
- 8つの小品/ヒンデミット
- 3つの小品/フェルー
- パッサカリア/ドホナーニ
- セクエンツァ (1958年版)/ベリオ
- 冥/福島和夫
ツィマーマン版
輸入楽譜で最もポピュラーなのはドイツの出版社・ツィマーマン社の楽譜です。
(表紙のデザインが変更されている場合があります)
参考演奏
ペーター・ルーカス・グラーフ氏の演奏です。
(音色が良すぎる…)