エチュード(練習曲)とタイトルに付いていますが、練習用というよりフルート独奏用の小品として広く親しまれている楽曲。
コンサートでもよく演奏される他、試験やオーディションの課題に指定されることもある曲です。
難易度は中級~中上級レベルです。
目次
楽曲解説
日本語タイトル | 8つのサロン・エチュード(独奏会用フルート練習曲集) |
原語タイトル | ETUDES DE SALON Pour FLUTE |
作曲者 | J.ドンジョン/F.ドンジョン |
作曲年 | 1890年頃 |
全8曲のうち6曲がナイチンゲールでも有名なフランスの作曲家ヨハネス・ドンジョン(1839-1912)によるもの、残り2曲はヨハネスの父であると言われているフランソワ・ドンジョン作曲です。
- エレジー(Elegie)
- セレナード(Serenade)
- 風の歌(Le chant du vent)
- おしゃべり(Volubile)
- ジーグ(Gigue)
- 皮肉(Pasquinade)
- 太鼓(Le tambour)
- いたずら好きな妖精(Le follet)
全曲通すよりも抜粋で2~3曲演奏される機会の方が多い作品。
特によく演奏されるのは第1曲「エレジー」と第3曲「風の歌」です。
全8曲の中には速いパッセージ・アルペジオ・幅の広い跳躍・ダブルタンギングなど、練習要素も盛りだくさんなので練習にも最適な曲集です。
おすすめ楽譜
全音から出版されている楽譜が入手しやすく価格もお手頃なのでおすすめです。
吉田雅夫さん(元NHK交響楽団首席奏者)による校訂版。
本のタイトルが違っていますが、中身は「8つのサロンエチュード」全8曲収載です。
全音楽譜出版社
ポチップ
参考演奏
フルート奏者・有田正広さんの演奏。
上記の動画は第1曲:エレジーのみです。