材料費300円!フルートの頭部管にラインストーンで目印をつける方法

フルートの頭部管の位置や角度はどのように決めていますか?

  • 唄口とキイの位置を見て決める
  • 口に当たる感触で決める
  • 楽器に初めから付いているマークで合わせる

楽器に位置決めのマークが刻印されていれば、それを目印にする方が多いのではないでしょうか?
しかし、すべてのメーカーにマークが刻印されているわけではありません。

目印ついてないから、ほしい!

そんな方のために、ラインストーンで目印を付ける方法を解説します。

必要な材料はすべて100円ショップで揃います。
材料費300円、作業時間も10分程度でできるので、ぜひお試しください!

目次

頭部管にマークを付ける方法4つ

頭部管のマークを自分で付ける方法は色々あります。

  1. 色付きのマニキュアを付ける
  2. シールを貼る
  3. 油性マジックで書く
  4. ラインストーンを貼る

色付きのマニキュアを付ける

色付きのマニキュアで「点」を書いて目印にする方法です。

マニキュアは速乾なので書くのも早いですし、落とす時も除光液ですぐに落とせるので、非常に手軽な方法です。

デメリットとして、手で触ったりクロスで拭いたりしているうちに薄くなりやすいことが挙げられます。

金・銀・洋銀(白銅)いずれのフルートにも除光液を使って大丈夫です。
素材の変色や劣化にはつながりません(木製のフルートにはマニキュア・除光液は使えません)

脱脂綿などにたっぷり含ませて浸すと簡単に落ちます。
少ない量の除光液でゴシゴシ擦るとキズになるので気を付けましょう。

シールを貼る

小さいシールやマスキングテープを貼る方もいます。

手軽な方法ですが、拭いた時に剥がれやすいこと・シールの種類によっては逆に糊が強すぎて剥がしにくいことが困りポイントです。

私も以前、自分のフルートにシールを貼っていました。
100円ショップに売っているネイルシールです。

色々な柄があります
貼って1年後の写真

爪に貼るためのシールなので、サイズが適度に小さくて丁度良く、また粘着力も強いので剥がれにくくて良い感じでした!

「どれくらい耐久性あるのかな?」と思って、1年間貼ったままで様子を見ました。

耐久性テストということで、大きめのネコチャンと小さめの魚シールを貼って、1年経過。

その結果、全然剥がれない・色落ちしない・周りにゴミが付くこともありませんでした。

剥がしにくいので気を付けて!

ネイルシールの最大のデメリットは剥がしにくいことです。

たまたまこのシールが剥がしにくい糊だっただけかもしれませんが、とにかく剥がれませんでした!
(貼り替えたくない人には丁度いいのかもしれません)

普通のよくある紙のシールで糊残りがあったら、ベンジンで拭けばスッと剥がれます。
しかし、このネイルシールは剥がれませんでした。

長い間貼りっぱなしにしたからいけないのか?
貼るの失敗して数分で貼り替えた時にはキレイにペロッと剥がれたので・・・・・・

時間はかかりましたが最終的にはキレイに剥がせました。
爪で少しずつ剥がして、残った糊はベンジンに浸して取りました。

かわいいシールがたくさん売っているので、気に入ったシールがあれば貼っても良いと思いますが、剥がしにくいことをお忘れなく!

油性マジックで書く

最も手軽な方法です。
プロ奏者にも油性マジックでマーキングしている方がたくさんいます。

油性マジックでの目印を消したい時は、消毒用エタノールを使います。

日頃のお手入れでクロスにエタノールを染み込ませて楽器の表面を拭く方は、目印が消えやすいので気を付けましょう。

ラインストーンを貼る

この方法もポピュラーです。耐久性もあります。

自分が中学生の時に習っていたフルートの先生が、レッスンの時にラインストーンを貼ってくださいました。
その時貼っていただいたラインストーンは十数年経った今も健在です。耐久性はお墨付きです。

ラインストーンでマーキングする方法

それでは、ラインストーンの貼り方をご紹介します。

用意するもの

  1. お好きなラインストーン:2粒
  2. マニキュア(速乾性のトップコート)
  3. ピンセット

すべて100円ショップで手に入ります。

青色はダイソー、緑色は手芸屋さんで買いました。

ラインストーンは100円ショップの他、手芸屋さんにも売っています。
手芸屋さんの方がカラーバリエーションが豊富なので、色にこだわりたい方は手芸屋さんを見てみましょう。

ラインストーンには裏側が「平らなタイプ」と「尖ったタイプ」があります。
楽器に貼る場合は「平らなタイプ」を選んでください。

貼り方

STEP
頭部管の角度を決める

目印をつけたい角度に楽器をセッティングしておきます。
この時、頭部管は全て挿し込んだ状態にします。

STEP
貼る場所を拭く

楽器の表面に水分・油分・汚れが残っていると剥がれやすくなるのでクロスで拭いておきましょう。

STEP
フルートにトップコートを付ける

フルート側にトップコートを下地として「ちょん」と少量付けます。

STEP
ラインストーンを置く

トップコートが乾かないうちに、ピンセットでつまんでラインストーンを置きます。
(楽器が転がってしまう場合は、厚めに畳んだクロスを敷くと安定します)

STEP
トップコートでコーティング

フタをするイメージで、ラインストーンの上からもう一度トップコートを塗ります。
この時も少量で十分です。

STEP
完全に乾いたらケースにしまう

仕上げに塗ったトップコートが乾いたらケースにしまって完了です。
「速乾性」と書かれたトップコートであれば、5分もかからずに乾きます。

剥がす時は?

剥がす時は、除光液を染み込ませたコットンで拭き取るとスルンと簡単に落とせます。
除光液も100円ショップで手に入ります。

金・銀・洋銀(白銅)ともに、除光液で変色する心配は特にありません。

色が与える心理的な効果

「色」が人の心理に与える影響は大きいそうです。

頭部管のジョイント部分は、楽器を構える時に目に入りやすい部分なので、ぜひお気に入りの石を選んでみてください。

天然石を使ったラインストーンも手芸屋さんで手軽に買えるので、ご自身の誕生石にしたり、お守りの意味を込めて縁起の良い天然石を貼るのも良いかもしれません。

手軽に貼り替えられるので、ぜひ色々と試してみてください。


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