ある日、たまたまフルートについて調べていた時のこと。
「フルート ライザー」と入力したら・・・

検索候補に出てきてしまうほど存在感の薄いライザーですが、吹奏感や音色に多大な影響を与える超重要なパーツです。
この記事では、ライザーの場所と材質等による音色の変化について解説します。
目次
ライザーって、どこ?
ライザーは、別名チムニー(あるいはリップ台座)とも呼ばれます。
チムニーとは、「煙突」という意味です。
下記の図では小判座と呼ばれています。

ライザーは、リッププレートと管体の間に溶接されているパーツです。
頭部管が完成した状態ではリッププレートに覆われているので見えにくいですが、唄口を覗いた時に見える「壁」の部分がライザーです。
ピンク色で塗った部分がライザーです!

ライザーをよく見る方法
リッププレートを裏返して、「口を当てない側」を見てみましょう。
管体に台座が溶接されているのがよく見えます。

ライザーによる吹奏感や音の変化
ライザーの高さ・材質は吹奏感や音色を大きく左右します。
高さが変わるとどうなる?
ライザーの高さが変わると、以下のような差が生まれます。
高いライザー
低いライザー
なお、吹奏感や音色を決めるのはライザーだけではありません。
唄口のカット・リッププレートの形状・管体のテーパー具合など、色々な要素の組み合わせで決まります。
材質が変わるとどうなる?
ライザーは小さなパーツですが、材質を変えるだけで吹奏感や音色に大きな変化を与えます。
頭部管全体は銀製でもライザーだけ金製に変えるとずいぶん楽器の鳴り方が変わります。
一部分だけでもゴールドを使うと、力強さ・歯切れの良さが増しますよ。
また、同じくゴールドでも9K・18K・24Kなど純度による違いもあります。
自分が吹き比べた感覚だと、純度が低いほど明るく華やか・純度が高くなると重厚な響きになる印象です。
フルート選びの参考になりましたら嬉しいです。
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